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奉仕団ニュース

第12号 2009年11月

 祈り----モザイクの一片として用いられるように
  理事長禿準一

理事長の写真

 九月の法人理事会で、理事長に再任され責任の重さを痛感していますが、とは言え法人の働きは一人で負いきれるものではありません。これまでどおりに理事・評議員会、また内外の多くの皆さんの協力によらねば遂行されません。
この奉仕団の働きを、私はモザイクの絵にたとえられると思っています。法人設立の初期の施設利用者は主に身体に障がいのある人たちでしたが、今は知的な障がいをもつ人たちも加わり、その年齢の多様性は、最近の児童デイサービス「サニーキッズ」の学齢期前の子どもたちを加えて、傘下の諸施設の利用者の青年、壮年、老齢の利用者は、まさに「全年齢層」です。それが人の社会というものであり、福祉が、人の生涯のゆりかごから墓場までを支えることを目的としているのですから、それに近くなりました。東京都板橋福祉工場の障がい者と非障がい者の共同(生)の働きも、多様なモザイクそのものです。一口に障がいと言っても、それぞれに特性があり、背負っている生活と背景の歴史も違います。それらの人たちが東京の板橋区、新宿区、千代田区と神奈川の座間市の広域にわたる事業所に属しています。
モザイクの桧が形や色を異にする断片によって成っているのに似ており、さまざまな違いをもつ利用者と一緒して対応する現場の仕事はまさに多様です。その働きの重要さには甲乙がなく、しかも働きには相応のスキルを含めた人が、現場の人たちが良くその期待に応えていると感謝しています。
ところで注意したいのは、サービスの受け手の利用者だけが一方的にモザイクの断片なのではなく、提供者の職員も理事者も皆モザイクの一片だと言うことです。福祉サービスを受け取る人も提供する側も、皆いっしょになって「日本キリスト教奉仕団」を形成する大切な存在なのです。しかも私たちは、ただ静的な観賞用のモザイクの絵ではなく、動的な働きをする者たちです。さらにもう一つの注意は、私たちの確信であり、そのように用いるために多様な断片を結びつけ、張り合わせ、整えるのは、職員でも理事会でもなく、主イエスキリストの働きによるのです。
 私は毎朝の仕事の前、教会の礼拝堂で自分の教会員のためと、日本キリスト教奉仕団に属する一つ一つの施設の名を挙げて、祈って一日を始めます。そうせざるを得ないのです。「祈り求めるものはすべて既に得られたと信じなさい。そうすれば、そのとおりになる。」と言われた主イエスの約束が、重い責任への励ましになるからです。いつもあるべき奉社団の姿を求めつつ、決して休みのない日々、その日常が守られていくように願ってです。

 

 奉仕団のあゆみ
奉仕団のあゆみ

 50年前、日本国際基督教奉仕団が社会福祉法人日本キリスト教奉仕団となった当時の事業をいくつか紹介します。
「テープライブラリー」は1957年、日本で最初のテープライブラリーとして発足しました。さまざまな書籍の朗読の録音テープを視覚障がい者に貸し出す事業です。ボランティアが録音し、費用は寄付によってまかなうという形で2003年まで続けられました。
 1958年、岩手県二戸郡一戸町につくられた「奥中山種畜酪農センター」は、山間・高冷地でも酪農が可能であることを実証し、開拓農家を支援することが目的でしたが、1971年奉仕団は所期の目的を達して一戸町に事業を引き継ぎました。終始協力関係にあった目本キリスト教団奥中山教会は地域の拠点として大きな働きを続けており、この教会が生み出した「カナンの園」は知的障がい者の支援でよく知られています。